ヘッドスペース法 GC/MS分析

電子部品・プラスチックなど製造工程では多くの有機溶剤を使用します。
また、プラスチック重合過程においては、未反応低分子物質や、低分子副生成物が残留する場合があります。
その為、最終製品に残留している有機溶剤や低分子物質の種類を把握することは重要です。
残留有機溶剤・低分子物質の分析に最も用いられる分析方法は、ヘッドスペース法GC/MS分析です。この分析ではある一定の温度で試料を加熱し揮発してきた成分をカラムで分離して同定することができます。

ヘッドスペース法の原理

Perkin Elmer社製

サンプル例:電子部品

サンプル例:電子部品

測定可能試料の大きさφ10mm×40mm程度まで


ヘッドスペース法の原理

①揮発性成分を含む固体または液体試料を入れた密閉容器を加熱
      ↓
容器上部の空間に揮発性成分を発生させる
      ↓
③揮発性成分を一定量採取して、GC/MSへ導入する
液体試料中の揮発性成分を知りたい!
固体試料から発生する揮発性成分を知りたい!

→ヘッドスペース法GC/MS分析してみませんか?

 

実例1:SiC(シリコンカーバイト)半導体からのアウトガス分析

サンプル例:電子部品測定可能試料の大きさ
φ10mm×40mm程度まで

試料加熱温度範囲
40~200℃

200℃ 10min.加熱後のアウトガスを分析

NMPはマスケミカルからファインケミカル製造まで幅広く使用されており、エレクトロニクス産業においてはプリント基板の製作に用いられている。

 

実例2:偏光フィルムとPP(ポリプロピレン)フィルムからのアウトガス分析

高分子材料は整形がしやすく加工しやすい為、身の回りで多くの製品に使われています。しかし、高分子材料は使用最高温度があり、それを超えると高分子自身の分解物や添加剤成分が揮発してきます。
ヘッドスペース法GC/MS分析では密閉容器下でサンプルを加熱し、サンプルから揮発してきた複数成分を分離して成分を同定することができます。
一種の信頼性試験としても利用できる分析方法です。

サンプルは固体、液体でも測定可能
(バイアルに入ればO.K)

測定可能試料の大きさ
φ10mm×40mm程度まで

偏光フィルム PPフィルム 150℃ 5min.加熱後のアウトガスを分析

偏光フィルム150℃ 5min.加熱後のアウトガスを分析

PPフィルム 150℃ 5min.加熱後のアウトガスを分析