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週間分析馬鹿(re) Vol.007
分析一筋十三年。分析ヲタクがお送りする、業務中の分析あるあるや面白い装置の紹介等
描くコーナーです。気軽にしかし、妙なところで役に立つ内容をお送りします。
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遠心分離機 ~アングルローターとスイングローター~
こんにちは、分析ヲタクです。
最近、遠心分離機の使用機会が増えました。
その中で分離物を100g単位でほしいとのご依頼があったのですが、
実験用の小スケールの遠心分離機しかない状態だったので
数バッチ仕込んでひたすら遠心分離をまわす日々。。。
おいおい、何バッチ回すんだコレ。。。と思いながら、無事目標の重さまで分離できたので
お仕事を納めることができました。
これも何かの機会だと思いましたので遠心分離機について書きたいと思います。
通常、遠心分離機というと下絵のような機器を指すと思います。
え?違う?ひょっとしたら生物と化学で使っている遠心分離機が異なるかもしれませんが
そこはご容赦を(分析ヲタクはバックグラウンドは化学です)。
アングルローターで細長い遠心分離チューブを指して高回転で回すものが一般的だろうと思っていましたが
世の中にはスイングローターなるものがあります。
分かりやすくアングルローターとスイングローダーを図で書いて説明してくれているHPがありました。
図とURLを下に貼ります。
画像引用
http://www.keirinkan.com/kori/kori_biology/kori_biology_1_kaitei/contents/bi-1/1-bu/1-1-3.htm
うーん、分かりやすいですね。
簡単にカタログスペック等から割り出したスイングローターとアングルローターの長所と短所を記します。
長所 短所
アングルローター 高回転(10000rpm以上)できる 沈殿物が斜めに溜まる
スイングローター 大容量 沈殿物が水平に溜まる 低回転(~5000rpm)
ふむふむ、大容量で回転数が少なくてよい場面ではスイングローターでも良さそうです。
沈殿物が水平に溜まることも良いですね。
大容量に対応している容器が多いのも魅力だと思います。
アングルローターとスイングローターを使い分けて
粗い遠心分離はスイングローターでやって
細かい遠心分離はアングルローターでやるのがよさそうな感じがします。
うーん、スイングローターほしいなー。
調査してみてわかったのですが、どこのラボにもあると思われる卓上のミニ遠心分離機。
チビタンという名前がついているちっさい遠心分離機ですが、名前と外観の割りに
回転数が10000rpmのものがザラにあり、意外と高性能ということが分かりました。
ちっさいからって侮れない奴でした。
汎用機器や道具も調べてみたら、面白い発見があるなぁと思った分析ヲタクでした。
それでは、また来週~。