Vol.010 ウルトラミクロトームの紹介 ~装置は性能で比較しよう~

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                 週間分析馬鹿(re)   Vol.010

  分析一筋十三年。分析ヲタクがお送りする、業務中の分析あるあるや面白い装置の紹介等
  描くコーナーです。気軽にしかし、妙なところで役に立つ内容をお送りします。
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                          ウルトラミクロトームの紹介 ~装置は性能で比較しよう~

こんにちは、分析ヲタクです。

今回ご紹介しますのはこちらの装置

はい、ウルトラミクロトームです。分析ヲタクも良く使う愛機でございます。
メーカー名:RMC社製
型式:Power Tome XL
 
分析ヲタクはこの装置を使って、高分子の断面やSTEM観察用の超薄切片試料を作成しています。
毎回良い試料面を作成してくれる頼りになる奴です。
 
しかし、マニアックな読者な方は思ったはずです。
「ライカじゃないミクロトーム?」と。
そう、ウルトラミクロトームと言えば、ライカ社製!というのが定番だと思います。
分析ヲタクも定番はライカ社製だと思います。UC-6シリーズも使っていました。
 
さて、なぜこのRMC社製の装置を分析ヲタクが選定したかというと以下の3つの理由からです。
①性能がライカ製と同等かそれ以上!
②操作パネルがボタン式で壊れにくい
③お値段が、、、、
 
①に関して
実際にデモして確認しました。ライカ製で作成した断面と比較しても変わりませんでした。
圧巻だったのは、会議室のテーブルで超薄切片が作成できたことです。
防振台がないにも関わらず、です。
あとは細かいところですが、ステージにマイクロメーターが付いていて
前後横へのマニュアル移動がやりやすいことも良い点でした。
(機械制御よりも手動移動したくなるときがあるんです)

②に関して
これは長くつかってくると差が出てくるところです(はい、マニアックですね)。
良く使う操作がボタン式の方が劣化しにくく、長い目でみたときに操作がやりやすいです。
タッチパネル式だと段々潰れてきて、応答が悪くなるのがストレスだったので
ボタン式だったのも良い点でした。

③に関して
これはまあ、明確には書きませんが、お見積もりを取ってみてください。。。
性能がほぼ変わらないのならばコッチかなーというところです。
 
ミクロトームの導入時に感じたことは
「きちんとデータを取って比較しないと、損をすることがある」
ということです。
ちゃんと比較したら予想とは逆の結果もしかりです。
今後も分析ヲタクは機器導入時にはきちんとデモデータをとって比較して、良い買い物をしよう
と決めた次第です(キリッ)。
 
それでは、また来週~。