偏光フィルム、および光拡散フィルムは、LCD製品、意匠デザインなどに使用されています。温度や湿度など使用環境により劣化することがあり、偏光、拡散という特性が低下することで、液晶画面やデザイン等に影響を及ぼします。温度湿度の負荷による劣化状態を、FT-IRにて分析した事例をご紹介します。
使用サンプルとその特性
- サンプル:①偏光フィルム 60mm角

偏光フィルム 2枚重ね
1枚90度回転

光を遮断
- サンプル:②光拡散フィルム 60mm角

偏光フィルムの劣化分析結果(70℃85% 1週間 試験前後のIRスペクトル比較)


温度湿度負荷により
①②③のピークが減少
CH3CO-Oの分解を示している
光拡散フィルムの劣化分析結果(70℃85% 1週間 試験前後のIRスペクトル比較)


温度湿度負荷により
④⑤⑥⑦⑧のピークが減少
CO-Oの分解を示している
その他 対応可能な分析手法
- ラマン分光分析
- WPA(歪、複屈折)
- GC-MS
- GPC
- XPS(ESCA)
- DSC
- TG-DTA
- TMA
- DMA など
材料の微妙な変化や変質も見逃しません!
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