GC-MS分析は有機成分分析や有機構造解析によく用いられる手法であり、付帯装置により溶剤などの低分子からプラスチックなどの高分子まで幅広い分析対応が可能です。本資料ではアイテスで保有している試料導入装置と、それぞれの装置が得意とする分析試料や分析内容についてご紹介します。
GC-MS分析 試料導入・測定手法
液打ち
ヘッドスペース
熱脱着/熱分解
EGA-MS
概要
液体試料の分析
→液体試料を直接
GC部に導入
→カラム成分分離
→成分毎にMS分析
アウトガスの分析
→サンプルを封入した
バイアルを加熱、発
生ガスをGC部に導入
→カラム成分分離
→成分毎にMS分析
ポリマー等の分析
→試料を昇温又は瞬間
加熱し発生ガス(揮
発成分・分解物)を
GC部に導入
→カラム成分分離
→成分毎にMS分析
ポリマー等の分析
→試料を昇温加熱
→発生ガス(揮発成分・分
解物)はカラム成分分離
せずMS部に導入
→発生ガス全体のMS分析
条件
加熱温度:40~300℃
雰囲気:Air
昇温・加熱温度:40~1050℃
雰囲気:He
試料
液体または有機溶媒に溶解する固体
必要量:数mg程度
液体、または固体
サイズ:13x40mm以下
必要量:数mg~数g程度
液体、または固体
サイズ:4x5mm以下
必要量:数mg程度
得られるデータ
カラムを通して分析を行うGC-MS分析では、試料に含まれる有機成分を分離し、それぞれの成分の構造情報を得ることができます
また、特定の成分に着目した定量分析も可能です
サーモグラム
→試料の全発生ガスの温度プロファイル
成分分離は出来ませんが、発生ガスと温度の相関を確認する事ができます
分析例
- 液晶成分分析
- 偏光板アウトガス成分分析
- 粘着テープからの発生シロキサンガス簡易定量分析
- フィルム内残留溶媒
- ポリマー添加剤、ポリマー主成分分析
- フタル酸エステル類スクリーニング分析
- ポリマー劣化解析
- 反応熱分解分析
- ポリマー添加剤、ポリマー主成分分析
- ポリマー劣化解析
ここで紹介した分析例以外にも、アイテスでは様々な試料や分析内容に対応しています。
相談内容に適した分析手法を提案させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。