液晶パネルの受託分析例です。液晶パネルの解体から、溶媒を用いて液晶成分の分析を行いました。
溶媒を用いて液晶のみを抽出し各種分析
・GC/MS
・LC/MS
・分取後に
NMR,TOF-SIMS,IR
<解析フロー> ①分析結果を解析し、社内で蓄積した液晶データベースを用いて液晶の分子構造を推測、決定 ②各ピーク面積から液晶の含有率を算出 ③推定構造からその液晶が持つ特性を考察
<考察例>
・極性の末端基(F基)が多い
・環が2個以上連なるものが多い
⇒高い液晶相転移温度を持つ
⇒温度が高くなっても稼働
バックライトによる発熱が強くても稼働する液晶設計と推定
<解説>
・分子全体の双極子モーメントが大きいほど、高精度な駆動が可能
・主鎖に環状構造(ベンゼン環)が多いと熱に安定