質量分析ガイド

有機化合物の分析では化合物が有する官能基、骨格構造、質量など、様々な分析手法から情報を得て

解析を行います。

化合物の質量を知る為の分析として様々な手法があり、それぞれ得意な分析内容や対象があります。

用途に合わせて使い分けたり、他の分析手法と組み合わせて使うことで必要な情報を得る事ができます。

質量分析で主に用いられる手法

手法

GC-MS

LC-MS

MALDI-TOFMS

GPC

測定概要

イオン化した試料の質量を測定

イオン化した試料の質量を測定

イオン化した試料の質量を測定

分子の大きさで分離し、標準試料と比較する

質量

検出範囲

~600

50~2,000

(100,000)

~500,000

(生体試料)

~10,000

(合成化合物)

500~2,000,000

高温GPC:500~10,000,000

得意な

分析

・成分分離

化合物の同定

定量分析

・成分分離

定量分析

・生体試料分析

分子量分布測定

絶対値

・ポリマーの分子量分布測定(相対値

得意な

サンプル

・ポリマー

・合成化合物

・高極性成分

・難揮発性成分

・熱不安定性試料

・生体試料

・不揮発性成分

・熱不安定性試料

・難溶解性試料

・ポリマー

サンプル

形態

液体、固体、(気体)

固体、液体

※溶媒に溶解するもの

液体、固体

固体

※溶媒に溶解するもの

サンプル

必要量

100μg~数mg

数μg~数mg

数mg程度

数mg程度

分析例

・有機化合物の構造

 解析

ポリマー主成分

 分析

ポリマー添加剤

 分析

・アウトガス分析

・界面活性剤の分析

・生体関連試料の

 分析

・界面活性剤、顔料

 の分子量測定

・生体分子の分子量

・ポリマー分子量

 末端基解析

ポリマー分子量

 分布測定

■ 質量分析で主に用いられる手法

例えば同じポリマーサンプルでも、

主成分や添加剤を定性したい場合はGC-MS、高極性添加剤を定性したい場合はLC-MS、

分子量分布が知りたい場合はGPCやMALDI-TOFMSなど、目的に応じた分析手法を選ぶ事が必要です。

アイテスでは、ご要望に沿う様、最適な手法をご提案させて頂きます。

お気軽にご相談ください。

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株式会社アイテス 品質技術部
TEL:077-599-5020