熱機械測定(TMA)は、試料に一定の荷重をかけた状態で試料温度を変化させ、試料の寸法変化を測定する手法です。
材料の熱膨張、熱収縮、ガラス転移温度などの情報が得られます。
装置概要
装置構成

熱膨張や収縮による変形は、プローブの位置変化量として検出され、温度の関数として出力される。
測定モード

①圧縮
分析可能な試料形態
- ブロック状(自立する)
- 上下が平行であること

②引張
分析可能な試料形態
- フィルム/繊維状

③針入れ
分析可能な試料形態
- ブロック状(自立する)
分析事例(測定モード:針入れ)
半導体封止材(高耐熱対応品、高耐熱非対応品)

取得データより
- ガラス転移温度(Tg)や線膨張係数(点線の傾きに相当)の差から、各試料の熱特性が把握できます。
高耐熱対応品の方がTgが高く、Tg後の線膨張係数は小さいことがわかります。
測定可能条件(ご相談ください)
温度範囲⋆:-150 ~1000℃ (*材質によって上限温度は異なります)
サイズ最大: φ10 × 25mm(圧縮モード、針入れモード)
サイズ最大: 0.7mm × 5mm × 20mm(引張モード)