ポリエチレン樹脂は、汎用性プラスチックで身近に存在し多くの用途で使用されています。柔らかいタイプや硬いタイプなど用途に応じて反応プロセス(合成/重合)が違います。合成/重合の違いで低密度ポリエチレン(LDPE)高密度ポリエチレン(HDPE)に分かれますが、FT-IRにてその微妙なスペクトルの差を解析した。…
Blog Archives
WPAによる製品/素材の歪、複屈折評価
製品を構成する材料は様々ですが、製造成形プロセスにおいて内部応力が大きく、または偏って存在すると、使用中、使用環境により変形、割れ(クラック)、特性低下などの不具合を招きます。WPA(広範囲偏光分析) により、素材の配向…
TOF-SIMS の事例 「Li の分析」
汚染や異物の分析には SEM-EDX が利用されていますが、windowless EDX を除く一般的な EDX では Li の検出は困難です。一方、TOF-SIMS は Li を感度よく検出することができます。TOF-SIMS と SEM-EDX で Li の分析を比較した事例を示します。…
ナイロン6.10の構造解析
ナイロンは世界で最初に開発された合成繊維です。しなやかさを備え、絹に近い感触を持ち、その一方で、「鋼鉄より強く、クモの糸より細い」という天然繊維にない高い強度や耐久性を持ちます。その特徴を弊社のFT-IR、熱分解GC-MSを使用して分子レベルで解き明かしていきます。…
MALDI-TOFMSによる顔料、ポリマー分析
MALDI-TOFMSはタンパク質などの生体試料の分析に多く用いられる手法ですが、合成化合物や合成高分子材料の分野においても活用されています。ここでは、合成化合物としてカラーフィルターなどに使用される顔料、合成高分子としてポリエチレングリコールの解析例を紹介します。…
不具合の原因を化学の視点で解決します。
クラック、変色、剥離、変形、物性強度低下など、製品、部材などに発生する不具合は様々です。その多くは、製品を構成する材料に原因がある場合が多く、その材料を分析調査することで解決することがあります。何が起きているのかを化学、および反応機構でアプローチする方法をご紹介します。…
XPSによるバンドギャップの簡易測定
半導体や絶縁物の中で、比較的バンドギャップが広い物質や薄膜のバンドギャップを、XPSを使用して簡易的に測定することが可能です。…
ビニルポリマー(樹脂材料)のIR分析
ビニルポリマーには多くの種類があり、その側鎖の分子構造によってさまざまな特性を発現します。また、その側鎖の結合配置(立体異性体)により、結晶性に差が生じます。本資料では、ビニルポリマーの中でも代表的な、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、塩化ビニル(塩ビ)のIR分析を行った結果をご紹介します。…
透明樹脂のFT-IR分析
PMMA(アクリル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)はその透明性という特徴を活かし、多くの用途に使用される。液晶ディスプレイの周辺部材、モバイル端末画面の保護フィルム、ヘッドライトカバー、光ファイバー、繊維など産業用製品には欠かせない材料である。本資料では、それらの原料(ペレット)をIR分析した結果をご紹介します。…
光硬化樹脂中 重合開始剤の分析
フォトレジスト材、ダイシングテープ等に用いられる光硬化性樹脂には、光を吸収して活性種を生成する光重合開始剤が添加されています。GCMSを用いてUV硬化樹脂中の光重合開始剤を分析しました。…
偏光フィルム、および光拡散フィルムの劣化分析
偏光フィルム、および光拡散フィルムは、LCD製品、意匠デザインなどに使用されています。温度や湿度など使用環境により劣化することがあり、偏光、拡散という特性が低下することで、液晶画面やデザイン等に影響を及ぼします。温度湿度の負荷による劣化状態を、FT-IRにて分析した事例をご紹介します。…
表面分析ガイド
様々な表面分析手法を用いて、異物、変色、汚染などのお困りごとの解決に向けてお役立て致します。…
XPS(ESCA)による変色変質素材の表面分析
素材は、使用環境により変質変色することが多い。変質変色により製品の性能や意匠性に問題が生じるが、化学分析によりその分子構造の変化を把握解明することで、問題の対策や回避が可能となります。本資料では、表面分析による元素および結合状態分析で比較検証した事例をご紹介します。…
化学分析の流れ
アイテスでは様々な化学分析サービスを承っております。化学分析の手法や進め方をご紹介します。…
材料の信頼性試験から化学分析までご対応します。
製品を構成する素材は多種多様ですが、製品性能は素材の特性が鍵を握ることも少なくありません。アイテスでは、素材の信頼性試験から観察、物理/化学分析まで一貫対応いたします。本資料では、プラスチック材料の紫外線/恒温恒湿負荷前後の分子構造、および熱特性変化の比較評価を行った事例をご紹介します。…
SEG-LCDパネル表示不良解析
液晶パネルに表示不良が発生した場合、再発防止のためその原因を解明する必要があります。本資料では温度負荷によって表示ムラが発生したパネルAと表示不良が確認されていないパネルBについて、化学分析により比較解析した事例をご紹介します。…
ICP発光分光分析(ICP-AES)
ICP発光分光分析では試料中に含まれる金属元素などを複数同時に検出することが出来ます。ここでは液晶中に含まれる微量な金属元素の分析例をご紹介します。…
高分子構造変化の解析
高分子の分子構造はその特性に影響を与え、高分子製品の物性に影響します。高分子鎖が集合してつくる高次構造を分析的手法により評価してみました。…
EGA-MS分析、熱脱着・熱分解GC-MS分析によるPTP梱包シート分析
工業製品には様々な材料が使われており、例えばポリマーには、添加剤などの低分子成分とポリマーそのものである高分子成分が含まれます。GCMS分析では低分子成分は比較的低い温度で揮発する一方、高分子成分は高温で分解させてから分析する必要があります。ここでは錠剤の梱包に使われるPTP梱包シートのポリマー成分と添加剤成分を分析した例を紹介します。
…
樹脂の変質劣化をFT-IR分析で確認してみませんか?
樹脂の劣化は、目に見える変色もあれば、見えない変質もあります。変色は外観変化で不具合と把握できるが、見えない変質は、強度低下に繋がり様々な不具合の起点となります。IR装置による分析は、その変質による分子構造変化を把握できます。…
SEM/EDX分析時の加速電圧の違いによる検出感度
一般的なプリント基板(PCB基板)のAuめっき表面を分析した際、下層のNiが露出していないにも関わらず検出される場合がある。これは電子線の散乱深さに関連性があり、正しい分析結果を得るには適切な加速条件を設定する必要がある。今回、モンテカルロシミュレーションを用いて加速電圧の違いによるEDX検出深さについて確認を行った。…
色差計による透過率、黄変度(黄色度)評価
製品構成素材を、透明、色彩豊かにすることで、製品用途に必要な機能特性や芸術性、意匠性などが付与されますが、使用される環境により黄変(変色)し、それらの特性が損なわれることがあります。 透明度、色彩を人の目の感覚ではなく、…
パネル偏光板劣化解析
液晶パネルに使用される偏光板はトリアセチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレートなどを貼り合わせた多層フィルムで出来ています。ここではHS-GCMS分析、熱脱着GCMS分析による偏光板の劣化解析例を…
分析と化学反応機構で研究開発をアシストします!
研究開発において、分析や評価はチェックポイントとして欠かせないプロセスであり、その注目すべき対象には製品の構成材料が候補となることが多々あります。アイテスは、保有する多種多様な機器分析装置、観察装置、信頼性試験装置、そし…
透明素材の曇価(ヘーズ)測定、全光/拡散透過率測定
透明フィルム/シート、ガラス、ITOなどの素材は、その光透過率や曇価が製品特性に影響を与えます。これらの材料はディスプレイ製品などの構成素材やアート、集光、その逆の遮光など目的や用途も様々です。アイテスでは、素材の曇価、…
ヘッドスペースGC-MS分析法によるアウトガス分析
製品の構成材料や梱包材、緩衝材などに溶剤や低分子有機物質、未反応物質が残存するとそれらがアウトガスとして、拡散、または構成素材に浸透し製品寿命や特性、および環境人体に影響を与える場合があります。残存する微量な物質の定性分析、定量分析にはGCMSのヘッドスペース法が有効となります。本資料では液晶パネルに使用される偏光板のアウトガス成分を定性分析した事例をご紹介します。…
樹脂材料(半導体/LED用途)の分析
MOSFET、ICといった半導体製品、LEDパッケージには、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂といった樹脂材料が多く使用されています。これらの特性は製品の性能に大きく寄与します。 アイテスではこれらの樹脂材料を分析し、製品性能…
化学反応機構研究所 材料劣化解析(PETの分解・劣化)
ポリマー材料は日常品から工業用品まで幅広く用いられ、強度、透明性、耐薬品性など、製品の目的に応じた様々なポリマーが存在します。手軽に使える反面、環境によっては容易に劣化し様々なトラブルを招く事があります。ここではポリエチ…
有機物の分子構造を、もっとはっきりさせてみませんか?-フタル酸エステル類の1H-NMR分析編
有機化合物には同じ組成式・示性式でも構造が異なる構造異性体が存在します。類似分子構造の化合物を区別し、側鎖、置換基の結合位置や枝分かれ構造などの構造解明にNMR分析は有効な手法です。RoHs対象物質で気になる、フタル酸エ…
化学反応機構研究所 フタル酸エステル類の1H NMR分析
有機化合物には同じ元素組成であっても構造が異なる構造異性体を持つものがあります。フタル酸エステルではベンゼン環上での置換場所が異なるだけで、その化合物の性質は大きく異なります。似通った構造の化合物を区別して同定するにはNMR分析やGCMS分析が有効です。…
超微小硬度計による負荷除荷モード&カラーフィルター測定例
コーティング剤、複合膜構成素材、各種成形品等に使用されるスーパーエンプラポリアミドイミド(PAI)膜の変色原因を分析。反応機構により解明した事例をご紹介致します。…
反応熱分解GCMSによる検出困難物質の分析
通常の熱分解GCMSでは試料を加熱し揮発した成分を検出しますが、加熱では揮発しない成分や検出感度の低い成分の分析は困難です。試料に特殊な試薬を添加し、加熱することで通常では検出困難な物質の検出が可能になります。 事例① …
顕微ラマンによる金属腐食の分析
ラマン分光分析は有機物だけでなく、金属酸化物などの無機化合物の分析も可能です。 鉄表面に発生した錆の分析 鉄の錆発生メカニズム 鉄の腐食過程は上記のような機構で進行し、腐食の進み具合により種々の化合物が混在します。 Fe…
TOF-SIMS分析
TOF-SIMS (Time Of Flight Secondary Ion Mass Spectroscopy)は 軽元素、無機物から
分子量の大きい有機物まで、最表面の微量成分の分析が可能です。
…
TMA(熱機械測定)のご紹介(半導体封止材)
熱機械測定(TMA)は、試料に一定の荷重をかけた状態で試料温度を変化させ、試料の寸法変化を測定する手法です。
材料の熱膨張、熱収縮、ガラス転移温度、などの情報が得られます。
…
DMA(動的粘弾性測定)
DMA(動的機械測定)は高分子材料に周期的な振動荷重を与え、生じる応力と位相差から、弾性や粘性を
温度の関数として測定する分析です。ガラス転移、緩和など高分子の分子運動や分子構造に関わる情報を
得ることができます。…
化学反応機構研究所 異種材料界面剥離メカニズム①
類似分子構造を有する異種材料は相溶性や特性の類似により複合製品の開発発展と拡大に期待が持てます。
しかし、一方で思わぬ落とし穴も…。PET、PENフィルムの線膨張率の違いとその差異を生むメカニズムを解明した事例をご紹介します。…
化学反応機構研究所 材料変色原因解明事例
コーティング剤、複合膜構成素材、各種成形品等に使用されるスーパーエンプラポリアミドイミド(PAI)膜の変色原因を分析。反応機構により解明した事例をご紹介致します。…
XPS角度分解法による薄膜層の深さ方向分析
通常のイオンエッチング法では測定が困難な表面付近nmオーダーの均一な薄膜の深さ方向分析を実現します。
…
顕微ラマンによる樹脂材料結晶化度分析
顕微ラマン分光光度計によって得られるスペクトルから、ピークの半値幅の違いにより、微細な範囲で樹脂材料の結晶化度を求めることができます。 ラマン分光法による樹脂材料の結晶化度分析 ラマンスペクトルの線幅は結晶性を反映して変…
顕微ラマンによる多層材料分析
共焦点光学系が採用されている顕微ラマン分光光度計で、顕微鏡のように深さ方向に焦点位置を
変化させ、多層膜の表面から各層の材料分析が可能です。…
液晶成分のGCMS分析
液晶ディスプレイには小さな有機物(液晶分子)が入っています。
それらは技術革新に伴い、製品の特性に適した分子構造へと発展していきました。
それらの違いを分子レベルで解明することで、使用目的に合った液晶分子であることや、不純物の有無を確認することができます。…
AFM(原子間力顕微鏡)
試料表面を微小プローブで走査し、ナノレベルの構造解析を実現します。
…
有機物のTOF-SIMS分析
TOF-SIMSは元素及び有機物の分子、フラグメントイオンの検出が可能であり、
有機物の分析にも有効です。
有機物分析の例としてポリエチレングリコールを分析した事例をご紹介します。…
微量汚染物のTOF-SIMS分析
受託分析 TOF-SIMSのご紹介です。
TOF-SIMSの分析感度はppmオーダーと高感度であるため、微量汚染の分析に有効です。
SEM-EDXでは検出できなかった微量汚染もTOF-SIMSなら検出できるかもしれません。…
DSC(示差走査熱量分析)
DSC(示差走査熱量分析)は試料の温度変化によって発生した基準物質との温度差から、
熱量差を求め、試料の吸熱/発熱の度合いを観察する分析手法です。…
TG-DTA(熱重量示差熱分析)
熱重量示差熱分析は試料の温度を一定のプログラムによって変化させながら、試料の重量測定
(TG)と試料と基準物質の温度差の測定(示差熱測定)(DTA)を温度の関数として同時に
行う分析です。…
GC-MS ガスクロマトグラフ質量分析計
受託分析 ヘッドスペース法GC/MS分析のご紹介です。残留有機溶剤・低分子物質の分析に最も用いられる分析方法です。…
XPS(ESCA)によるポリマー表面分析(PA PI)
受託分析 XPSのご紹介です。
無機物、金属のみならず、プラスチック(ポリマー)表面の分析も可能であり、その応用範囲は広範囲です。ポリアミド(PA)、ポリイミドド(PI)フィルム表面の結合状態分析により、その微妙な分子構造の差起因のスペクトル形状および結合エネルギーから、分子原子レベルの挙動、官能基種の把握が可能です。ナノレベル表面の劣化変質などの不具合解析に有効な分析手法です。…
IRラマン分析によるポリマーの分子構造解析
IRおよびラマンは、相補的に異物分析や素材の構造解析に利用されます。類似した分子構造を有するポリマー(フィルム)において、スペクトルには微妙な差が出ますが、弊社の受託分析では、微妙な分子構造の差も考察し高精度な結果をご提供いたします。…