樹脂は、成形加工、および調色がしやすいため多くの製品で使用されています。使用される環境によっては、変色しやすいことも事実であり、信頼性試験前後の表色系、および透過率の評価は欠かせません。
本資料では、透明樹脂の恒温恒湿試験前後における表色系、透過率の変化結果をご紹介いたします。
(xyY)およびL*a*b*表示系について
xyY表色系
X:赤の色相だけを有し明るさはない
Y:緑の色相と明るさを共有する
Z:青の色相だけを有し明るさはない
x=X/(X+Y+Z)
y=Y/(X+Y+Z)
Y:明るさ(光の強さ)
L*a*b*表色系
- L* :明度(100:白 、0:黒)
- a* b*:色相と彩度の色度
+a*は赤の方向
-a*は緑の方向
+b*は黄の方向
-b*は青の方向
恒温恒湿試験(85℃ 85% 168時間)前後の測定
試験評価サンプル:PVC(塩ビ) PET(ポリエチレンテレフタレート) ※8585:85℃85%負荷試験サンプル
温度湿度の負荷により、両サンプルともに色度は黄変方向にシフト、また透過率も試験後に低下しています。