PV報知器(仮称) 株式会社アイテスは、住宅用太陽光発電システムの安全性向上とリスクマネジメントの実現を目指して遠隔安全診断システムの開発を進めております。 開発の成果は以下の学会で発表いたしました。 日本太陽エネルギー学会、2020年研究発表会、セッション:C7 PV性能診断、「住宅用太陽光発電システムのための遠隔診断システムの開発」 https://www.jses-solar.jp/conference/conference2020 2020年電気設備学会全国大会、「G-3 住宅用太陽光発電システム用遠隔診断システムの開発」 https://www.ieiej.or.jp/conference/p2020.html 令和2年電気学会全国大会、「7-012 住宅用太陽光発電システムのための報知器」 https://www.iee.jp/pub/convention/ CONCEPT Automation 夜間自動測定 【 PV報知器が検出する故障モード 】 PV 報知器は、発電が停止している夜間に太陽光発電システムを自動計測します。 弊社が開発した Solamente のセンシング技術と、これまで弊社が培ってきた太陽電池に関する故障解析のノウハウを活用し、太陽光発電システムの安全性確認に重要な電気試験を毎夜自動で行います。 PV 報知器は、 ・セルストリング回路 ・バイパス回路 ・PVケーブル配線 それぞれの健全性を確認するために電気計測を行います。 https://www.solamente.biz/long-term-residential-solar/※ PV 報知器は単結晶シリコン型、多結晶シリコン型、ヘテロ接合型の太陽電池が対象です。 IoT 遠隔診断 PV報知器はIoT技術により日々の計測データをWebクラウド上に蓄積します。 遠隔で複数の住宅用太陽光発電システムを診断し、健全性を管理者へアラート通知したり、定期レポートを提供することができます。 これにより遠隔で早期の異常発生に気づくことができ、適切な駆け付け対応が可能となります。 ※ 蓄積データは日々の太陽光発電システムの点検に必要なデータのみであり、各戸のプライバシーに関わる情報は一切蓄積いたしません。 Conventional 従来工法 PV報知器は住宅用太陽光発電システムの構成機器である接続箱に予めアッセンブリされます。 新規建設の場合、通信工事は不要で、PV報知器入り接続箱を従来通りの施工をすることで管理者はご利用いただけます。 既設設備向けの後付けタイプも開発中です。 ただし、PV報知器のための電源の確保や利用開始手続きは必要です。 アルミ接続箱(木谷電器株式会社様製) アルミ接続箱へのPV報知器基板組込み状態 木谷電器株式会社様には、多大なるご協力を頂き開発を進めております。http://www.kitanidenki.co.jp/ Vision 安全性向上とリスクマネジメント 従来の遠隔監視システムやラピッドシャットダウンとの違い 一件の大きな事故・災害の裏には、29件の軽微な事故・災害、そして300件のヒヤリ・ハットがあるとされています。(ハインリッヒの法則) PV 報知器は、太陽電池の電気点検の自動化と、IoT による適宜のアラート通知、定期レポートにより、小さいうちに不具合を発見し、重大事故を未然に防ぎます。 *1 : 太陽光パネルから接続箱までの部分を指します。 ヒトの点検と PV 報知器との違い 2019年1月に消費者庁より住宅用太陽光発電システム火災事故が報告されました。https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_012弊社では、安全性は点検の頻度と内容が重要であると考えております。産業用太陽光発電所では一般的に1年毎または半年毎に点検が行われます。これに対して、住宅用太陽光発電システムでは建設完了後の竣工検査を始めとし、1年目、5年目、9年目といった4年に1度の点検が一般的です。住宅用太陽光発電システムも産業用太陽光発電所も基本は同じです。特に住宅用太陽光発電システム直下には、かけがえのない家族や大切な財産があり厳しい安全性が求められます。しかしながら、「ヒト」による点検では点検技術者の派遣費用が嵩むため、むやみに頻度を増やすことができません。PV 報知器は、自動計測と IoT 技術による計測結果の通知により点検頻度を1日毎に向上でき、安全性の飛躍的向上と管理コストの最適化が可能になります。一方、昨今の未曾有の災害で太陽電池アレイの飛散事故などがニュースにあがっています。物理的健全性の観点から「ヒト」による目視検査も大切であると弊社では考えております。 Solution 不具合解析手段の提供 万が一の不具合に対しては、次のような解析手段を提供します。 1.不具合ストリング検出 Solamente ストリングチェッカーで、太陽光パネルのインピーダンス測定を行い、故障ストリングを検出します。 ストリングチェッカー SZ-200 による点検 ストリングチェッカー eZ-10 による点検 2.不具合パネル特定 Solamente パネルチェッカーで、発電中に故障パネルを特定します。 パネルチェッカー SI-200 による点検 パネルチェッカー eA-10 による点検 3.不具合原因の解析 故障の証明が必要等、不具合の原因を解析する必要がある時は EL(*) 検査装置をご活用ください。 EL 検査で太陽光パネルの見えない不具合を発見できます。 ( * :エレクトロルミネセンス ) 左が太陽光パネルの外観、右がその EL 画像です。 EL 検査装置については こちらをご参照ください。 EL 検査についての解説は こちらをご覧ください。 お問合せ ご興味のある方々のご連絡をお待ちしております。 ・ビジネスモデルを構築されている市場開拓営業および企画ご担当者様 ・先行検証をご検討頂ける技術開発ご担当者様 ・その他、メディア関係者様 等 お問い合わせは下記までお願いいたします。 なお、個人の方のお問い合わせにつきましてはお受けすることができません。悪しからずご了承ください。 株式会社アイテス 製品開発部 〒520-3031 滋賀県栗東市綣1丁目17‐8‐501 Tel:077-599-5040 FAX: 077-554-6173 E-mail: sales02@ites.co.jp ※ PV報知器はビジネスモデル特許を出願しております。 ※ 本製品は開発中のため、予告なく仕様を変更する場合があります。