電解コンデンサの不良というと使用していると経年劣化で発生するのが一般的ですが実はそれだけではないという実例をご紹介させていただきます。
産業用パソコンの修理において、アイテスが最初に予測する故障原因は『電解コンデンサの劣化』です。
電解コンデンサは基板上の電子部品の中でも最も負荷のかかる部位であり、その負荷によって内部の電解液が変質し徐々に消耗します。したがって保証期間とほぼ近い時期にその役目を終えるのも、理にかなっていると言えます。
しかし電解コンデンサは未使用の状態でも劣化するのです。
未開封のマザーボードと電解コンデンサ
この写真は購入後16年を経過したマザーボードです。
個人宅で未開封のまま大切に保管されていたものです。
電解コンデンサの劣化
電解コンデンサが破裂し内容物が飛散していることがわかります。
保管時は通年5℃~35℃であったと推測され、特に“過酷”とは評価される環境ではありません。未使用だから必ず安心とは限らないという実例でございます。
長期保管されていた機器について
かなり以前から未使用品を保管している。問題なく稼働していたけれども、外してから永く時間が経っている。停止させることができない製造ラインなどの産業用パソコンは、ぜひ、復帰前の入念な点検をアイテスまでご用命ください。必要に応じて部品交換もしくは予防交換(オーバーホール)をさせていただいております。
ぜひ、アイテス営業【西田・今井】までご希望、ご相談をお寄せください。