筆者は、普段仕事でノートPCに外部モニターを接続し、デュアルディスプレイ機能を活用しています。表示画面を拡張し、外部接続の大型モニターでプレゼン資料や書類を作成しながら、併行してノートPCのモニターでメール・チェックを行うなど、業務効率が上がってとても便利です。
また解像度の高いモニターを使用すると、表示領域を拡大することが出来ます。
従来のモニターでは表示出来ない表計算ソフトの列、行を一括表示可能になり、文書作成ソフトでは2ページ同時表示することも可能です。ノートPCに外部モニターを接続するだけで本環境を容易に整えられるので、ぜひ試して頂ければと思います。
そこで、今回は外部モニターを活用する際に知識として欠かせないディスプレイ接続端子の種類と特徴について紹介いたします。
ディスプレイ接続端子の種類
現在、主に下表の4種類があります。
① VGA
「D-sub 15pin」「RGB端子」と呼ばれることもあります。アナログ信号出力の為、画像が劣化します。
② DVI
デジタル信号出力の規格です。主に「DVI-I」と「DVI-D」の2種類があります。
「DVI-I」はデジタルとアナログ両方の信号対応、「DVI-D」はデジタル信号のみ送受信対応。「I」と「D」の違いは、コネクタ部分のピン数で見分けられます。
*ピン数の多い方が「DVI-I」です。
③ HDMI
映像・音声・制御信号を、1本のケーブルで伝送可能です。PCの他にDVDやTV接続にも用いられています。
④ Display port
ここ数年普及している最新規格です。DVI,HDMIの不安解消の為、開発されました。
小型化、低コスト、高速化が図られています。
その他注意事項(参考)
(1) PC本体と接続先モニターの端子タイプが異なっても、「信号変換アダプター」を使用することで接続可能です。旧PC或いは旧モニターが活用出来る場合があるので、ご一考下さい。
(例)VGA出力端子しかないPCでも、「VGA-HDMI信号変換アダプター」を使用すれば、HDMI対応ディスプレイに接続可能
(2) 新しいモニターには、通常PC接続ケーブルが同梱されています。ケーブル延長が必要な場合など、特別の理由がない限り、接続ケーブルを別途購入する必要はありません。購入したモニターに接続ケーブルが同梱されているか、予め確認しましょう。
(例)VGA, DVI, HDMI 端子搭載モニターには、各端子用の接続ケーブル(3種類)付属
まとめ
デジタル通信仕様(DVI, HDMI, Display port)は、パソコンからディスプレイへ信号変換せず、直接送信できるため、画面劣化が起こりません。この為、アナログ通信仕様(VGA)モニターご使用されている場合、デジタル通信対応モニターに交換頂くことで、画質向上が期待出来ます。
また解像度の高いPC用モニターの低価格化が進んでいます。前述ご紹介したデュアルモニター機能の活用のように、PC本体は交換しなくても、外部モニターとして接続或いは交換することでご使用環境を改善することが可能なので、ぜひご検討下さい。