【先月のあらすじ】
2000年頃、10代の筆者が最初に購入したマザーボードには初期不良としてのバグがあり、正常に動かすことが困難な代物でした。当時は情報も少ない中での試行錯誤となりかなり苦労しましたが、その時の苦労があったからこその今の仕事であると、前向きに考えています。
初号機を諦め、暫くはノートパソコンを使っていましたが、当時の画面は14.1インチと小さく、追加ボード等の拡張性もなく、スペックが低かったなどの理由によりまだデスクトップパソコンが諦められませんでした。
そんな中AMD社より格安なCPU Duronが発売されて性能もそこそこでコストパフォーマンスが良いという記事を目にしました。
2001年当時は学生だった自分は安くて性能が良いというのは非常に有難い話でしたので、拡張性の高いマザーボードを買い2機目の自作パソコンを組み立てることにしました。
当時のマザーボードがまだ家に残っていましたので写真を撮ってみました。
試しに動作させてみるとCMOSバッテリーは電池切れでしたが、それ以外は問題なく動いてくれました。
最終的に使っていた2号機の環境は以下の通りです。
CPU: | AMD Duron 800MHz |
メモリ: | ノーブランド PC-133 128MB × 2枚 + 64MB × 1枚 合計320MB |
マザーボード: | ABIT KT7-RAID |
ハードディスク: | Maxtor 40GB (RAID0) × 2台 + Maxtor 13.6GB + SAMSUNG 8.4GB |
光学ドライブ: | BUFFALO IDE DVDドライブ I-O DATA SCSI CDRWドライブ、Panasonic SCSI CD-Rドライブ |
拡張カード: | AGPグラフィックカード Leadtek WinFast GeForce 256 DDR PCI SCSIカード I-O DATA SC-PCI PCI LANカードcorega PCI-TX PCI Soundカード Creative Sound Blaster Live! PLATINUM ISA Soundカード Creative Sound Blaster AWE64 |
OS: | Microsoft Windows 2000 |
以前の自作パソコンではPCIのグラフィックカードを使っていましたが今回は当時3D処理が大幅な進化を見せたGeforce 256を搭載しました。
またRAID機能がどうしても使いたくRAID機能がオンボードで搭載されているマザーボードをチョイスしました。当時ハードディスクの読み込み速度は50MB/sもないくらいのスピードだったためアクセスに時間が掛かりましたがRAID0にすることによって理論的には2倍のスピードに、実質は1.6倍程度になりました。
RAID0はハードディスクからSSDに交換した時と同じくらい体感できました。
ただし、RAID0は故障率も2倍になりますので注意が必要です。
奮発して大容量RAID用ハードディスクを2台とメモリの増設、SoundカードとLANカードの追加をしてその他は移植して組み立てました。
今回は以前ように動作不安定になったりすることもなくすんなり動いてくれて、安定したパソコンを作ることができました。AGPのグラフィックボードとRAID0のハードディスクのおかげで本当に動作が速くてストレスのないパソコンができたので思い入れがありました。
振り返ると当時のパソコンはグラフィック、サウンド、LANの機能はオンボードに無く、たくさんの拡張カードを使っていたのが懐かしいです。
話が少し変わりますが、最近ベアボーン(メモリやハードディスクなどは自分で取り付けるパソコン)よりパソコンを組み立てるお仕事をいただくことがございました。
ベアボーンは簡易な自作パソコンになりますのでワクワクしながら作業させていただきました。
お客様にいただいた仕様でパソコンを組み立てることもできますのでもしそのようなご要望がございましたら是非アイテスにご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!