今月は弊社のPCのオーバーホールの第3弾として光学ドライブについてご紹介します。
光学ドライブの不良事例
光学ドライブ(以降ODDと呼ぶ)といっても、CD-ROMからDVD-ROM、DVDマルチ
ドライブなど様々な種類が存在します。
最近こんな症状が出ていませんか?
ドライブの読込が悪くなった
CDからブートできなくなった
トレイが開かなくなった(出てこない) など、、、
このような不具合の事象には、汚れなどの原因も考えられます。
光学ドライブの構造
簡単に言うとCD(メディア)をセットするとモーターが回転し始め、レーザー光が照射され、レンズでディスクからの反射光を検出しデータを読み取る仕組みです。
中心の回転する部分をスピンドルモーター、
データを読み書きするレンズの部分をピックアップレンズといいます。
特にレンズの部分に汚れなどがあると読み書き動作に問題が生じます。
まずは専用のCDドライブクリーナーなどを使用してクリーニング作業を実施します。
これを実施することで動作改善に至るケースも良くあります。
構造的にトレイの開閉動作はモーター動作でギアによるベルトの回転動作が影響します。
Oリングと呼ばれるそのベルト(ゴム)が劣化により伸びたり変形したりすると、ギアの回転動作に異常をきたし、トレイの開閉動作に問題が生じます。
正常なOリングはきれいな円状ですが、劣化してくると右の様に楕円状になってきます。
こうなるとイジェクトボタンを押してもギアの回転時に空回りを起こしたりしてトレイが出てこない障害が起こり易くなります。
Oリングにも様々な径のものが存在します。(写真は右から18㎜径、20㎜径、22㎜径)
これは輪ゴムのようなものでいわゆる消耗部品の一つですので、対象のドライブによって適合するOリングを選定して交換作業を実施しています。
続く