今回は2020年度のSSD情勢について紹介させて頂きます。
SSDとは?
SSDとは(Solid State Drive)の頭文字を取ったもので、日本語に訳すと「固形状態のドライブ」という意味になります。
HDDが内部の円盤を回転させる駆動機構を持つことに対し、SSDは駆動部分を持たないドライブとなっています。
SSDのメリット・デメリット
SSDのメリットとデメリットは以下のようになります。
【メリット】
- 読み書きの速度がHDDより早い(特にランダムアクセス部分は10倍以上の速度差になることも)。
- 駆動部分が無いため、非常に静かで、衝撃等にも強い。
- HDDと比べると消費電力が少ない。
【デメリット】
- 書き換え回数に制限があること。
- 一定期間使用しないと、中身のDataが消失してしまう恐れがある。
- HDDと比べ容量の大きなモデルが少ないこと。
- (差が小さくなってきているが)HDDに比べGB単価が高いこと。
SSDの規格について
最近のSSDは主に2種類の規格が使われています。
左側がSATA規格、右側がM.2規格になります。
SATA接続は、SATAⅠ~SATAⅢの3つの規格があり、数字が大きいほど早くデータを処理することが出来ます。
容量に関しては16GB~2TBまでと幅広く販売されています。
次にM.2規格ですが、こちらは接続方式がSATAからPCI-Express式に変更されたことにより、従来のSSDよりもさらに高速で処理を行うことが出来ます。
M.2にはもう一つ大きな特徴があり、4種類の大きさが存在します。
M.2 2230 M.2 2240 M.2,2260 M.2 2280
M.2の後に続く数字が本体の大きさを表しており
2230の場合、横22㎜×縦30㎜となります。
容量に関しては16GB~8TBまでとこちらも幅広く販売されています。
SSDを上手に活用するには?
最後にSSDの活用例を紹介したいと思います。
上の写真は13インチノートPCにSSDとHDDを取り付け、デュアルストレージ仕様にしたものです。
写真の青い丸印にSSD(M.2)、赤い丸印に2.5インチHDDを搭載しています。
SSDのスピードを生かすためM.2側にOSをインストールし、大容量のHDDを換装することで、高速起動と大容量ストレージの両立を実現させることが出来ました。
SSDの今後について
今年のHDDとSSDの出荷台数はSSDがHDDを追い抜くという試算が出ています。
SSDの需要は年々高まっており、今後もSSDの動向から目が離せない状態が続きそうです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。