電解コンデンサの役割は主に『静電容量の確保』です。
電解コンデンサには寿命があり、経年劣化とともに熱で中の電解液が膨張、最終的には破裂する事態となります。
以下の写真のように、膨張を前提として天面に切り込みがある電解コンデンサが主流となります。
天面の切り込みはメーカーによってK型、十字型などさまざまです
こうなれば完全にアウト
電解コンデンサ不良により引き起こされる主な不具合は以下のとおりです。
- 電源が入らない
- OSが起動しない
- リブートする
- フリーズする
- 電解液漏れによるシステムボード腐食 等々・・
上記症状からもわかるとおり、デスクトップパソコンの不具合の多くは、電解コンデンサの劣化が原因とも言えます。この電解コンデンサは、システムボードの目視検査で確認できることも多く、かつ比較的簡単に交換することができます。
しかし膨張・破裂以外にも見た目では判断のつかない容量抜けが存在する場合もあり、弊社では専用テスターにて確認しております。
予防交換(オーバーホール)について
電解コンデンサの劣化による不具合が多く存在することを例として挙げましたが、古いシステムボードが不具合を起こす前に、予め劣化した電解コンデンサを全て交換しておくことで、故障を未然に防ぐことも可能になります。
アイテスではこういった予防交換(オーバーホール)も積極的に推奨しております。
同じ機種をたくさん保有しているパソコンの1台にコンデンサの破裂が発生し出したときは、経年による不良の兆候と考えられます。そんなときこそ劣化部品の換え時です。事前に予防交換をしておくと長い期間不具合を発生させることなく使う事ができます。
まずはアイテス営業【猪飼・一塚】にご相談ください。
修理のノウハウを惜しみなくお伝えする本企画『明日から修理屋さん』いかがでしたでしょうか。 次回は入門編②『FANエラー』をお伝えいたします。お楽しみに!!