パソコンの外部記憶装置は、HDD(磁気ディスク)、SSD(半導体ディスク)のように本体に内蔵されるものと、CD, DVD-ROMやUSBメモリのように読み書きする装置(ドライブ)と媒体(デバイス)が別々になっているもの(リムーバブル・デバイス)に大別される。
かつてリムーバブル・デバイスの主流だった「フロッピー・ディスク」は、一般家庭やオフィスでは、ほとんど目にすることは無くなかった。しかし産業の現場では未だ活用されており、ドライブ・ユニットの修理ご相談、そして媒体(フロッピーディスクそのもの)の調達についてご相談受けることも多い。今回のコラムでは、本課題について少し掘り下げてみようと思う。
フロッピー・ディスク(Floppy Disk)概要
- 1972年IBMが開発、磁性体を塗った円盤をカートリッジに入れ、磁気によってデータを記録するもの。
- 一般的にFD(エフディー)と略され、またJISではフレキシブル・ディスク・カートリッジ(Flexible Disk cartridge)という名称を使用している。
- 初期のディスク・サイズは8インチ、その後5.25インチ(一般的に「5インチ」と呼ばれる)、3.5インチが登場。
図1 フロッピー・ディスク サイズ一覧
フロッピー・ディスク サイズ及び規格について
8インチの標準サイズに対し、5.25インチをミニ・フロッピー・ディスク、3.5インチをマイクロ・フロッピー・ディスクとも呼ぶ。
図2「フロッピー・ディスク サイズ一覧」
*黄色項は、主に流通していた製品規格
フロッピー・ディスク規格の読み方及び内容は、下表の通り。
図3 フロッピー・ディスク規格一覧
その他の規格について
HiFD(ハイエフディー:High capacity Floppy Disk)やSuper Disk(スーパーディスク)等のフロッピー・ディスクと互換性のある大容量ディスクや、2inch FDのようにさらなる小型サイズの製品もリリースされたが、あまり普及はしていない。
図4 その他規格品・イメージ
弊社対応について
- フロッピー・ディスク媒体の調達
あいにく常備在庫はございませんが、ご相談は随時受付可能です。
前述記事参考に、調達必要な媒体の「サイズ」及び「規格」をお知らせ下さい。 - フロッピー・ディスク・ドライブ修理について
基本的に随時受付可能です。しかし旧型(8インチ、5インチ)ドライブについては交換部品調達が難しく、修理困難な製品になります。
3.5インチ・ドライブについては、中古品若しくは新古品交換をご推奨しています。
フロッピー・ディスク変換ユニットのご紹介
産業用PCに関しては、フロッピー・ディスク・ドライブを半導体メディア(SDカード)使用可能にする「変換ユニット」をご提案しています。設備の延命化対策、長期安定稼動に向けて最適のご提案と存じます。詳細については、ぜひ弊社へお問合せ下さい。