微小硬度計による材料の評価 金属・高分子・プラスチック・セラミックス等の材料の超微小硬度測定が行えます。また、硬さを数値化できるため、経年の品質管理にも役立ちます。 特徴 装置概要 圧子に荷重をかけている状態で、くぼみの押し込み深さを直読し、硬さを求めます。回復挙動における特性値を求めることも可能です。 試験力レンジ 0.4mN~1000mN 精度±0.02mN 押し込みレンジ 1nm(0.01μm)~700μm 試験から得られる結果 超微小硬度計Fischer scope H100 1)設定荷重まで段階的に荷重を増加させて測定をおこなうため、表層からの連続的な硬さや押し込み深さ、材料 への影響情報などのプロファイルが得られます。2)圧子を材料中に押し込む侵入深さと、除荷後回復する荷重/侵入深さ曲線より硬さ値を求めるため、硬度 以外にヤング率・塑性硬さ・塑性変形量・弾性割合・クリープなどの多くの物性を解析することができます。3)測定n数を増やして硬さなどのばらつきを標準偏差によって表すことができます。 高分子膜の圧縮強度の評価 荷重を変えた高分子膜の荷重/侵入深さ曲線 4種類の高分子膜:a,b,c,dの荷重と回復率の比較 3μm厚に調整した4種類の高分子膜の機械的特性を比較するため、微小硬度計による、荷重/侵入深さ曲線(左上)を測定した。この結果を基に、荷重/回復率(右上)を求めたところ、塑性変形の違いが明確になった。 塑性変形:大←a,b,c,d→小。