低真空SEMによる化粧品の観察・元素分析

低真空SEMによる受託分析です。 SEM観察が一般化されて半世紀。あらゆる分野にてSEM観察は重要な観察手段となっています。SEMの原理は電子を試料にあて、試料からでてくる2次電子、反射電子を像としています。SEMには大きくわけて2種類あり、真空度の違いにより高真空SEMと低真空SEMがあります。化粧品の観察を例に、低真空SEMの原理と利点をご紹介します。

☆ 含水試料・含油試料でも観察可能!

高真空SEMは水分・油などがあると揮発成分により真空度が悪くなるため、観察不可能ですが、低真空SEMは揮発成分が存在しても観察可能です!

☆ 金属蒸着は必要ありません!

高真空SEMは試料の帯電を防止するため、一般的に金属蒸着を行います。 低真空SEMは試料室内のガスにより(ガスがイオン化され、試料表面の帯電を緩和)試料は帯電しないため、金属蒸着なしで観察できます!低真空SEMと高真空SEM

日焼け止めクリームの低真空SEM観察

日焼け止めクリームの低真空SEM観察

低真空SEM観察 ⇒ そのまま EDSによる元素分析・マッピング

リキッドファンデーションの低真空SEM観察と元素分析・マッピング
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