加速電圧が5kVでは、試料表面から入射した電子の広がりが比較的浅い領域で散乱しており、表層付近に存在している粒子のみを検出していることが分かります。
一方、加速電圧が15kVでは、入射電子の広がりが5kVと比べて6倍近く内部深くまで散乱しており、表層以外にも奥の粒子を検出していることが分かります。そのため、SEM像では粒子が見られない部分にもアルミ粒子が分布しているように見られたのですね。
*EDXの分析では目的に合わせて適切な加速電圧を選定する事が重要になります。アイテスでは蓄積されたノウハウにより適切な条件で分析を行う事を心がけています。ご相談等御座いましたらお気軽にお問い合わせ下さい。