ミクロトームはTEMやSEM、OM用の断面観察試料を作製する装置で試料の切削に
ガラスナイフやダイヤモンドナイフを使用します。ガラスナイフは主に試料の調整
(トリミング)に使い、ダイヤモンドナイフは仕上げに使います。ミクロトームに
とって、刃(ナイフ)は命ともいえるパーツですので事例を交えて紹介します。
装置及びナイフ


ガラスナイフは主に試料の調整(トリミング)で使用しますが、時に水を張って断面作製することもあります。
ダイヤモンドナイフはガラスに比べ硬化で高価なので、最後のここぞ!というときに使用します。
断面観察事例
断面の作製はフレキシブルケーブルの金めっき端子部で実施。





ガラスナイフで断面を作製した試料では、樹脂層に混入してある無機フィラーが脱落したり、ガラスナイフが
欠けたりすることで凹凸やキズが生じていますが、フィラーの無い部分では比較的綺麗な断面が出ています。
一方、硬化なダイヤモンドナイフでは、切れ味よく、無機フィラーや金属配線も綺麗に断面が出ています。
やはり最後はダイヤモンドナイフですね。 お問い合わせ、ご相談は下記まで。