TEM (Transmission Electron Microscopy)
微細構造の解析、および局所領域の元素分析を行います。
特徴
- 原子レベルでの構造解析が可能
- ナノスケールでラインプロファイル、元素マッピングが可能 (STEM/EDS/GIF搭載)
- FIB加工によりサブミクロン精度の試料作製が可能
装置概要
装置仕様(本体)
型式 | : | Tecnai F20 S-TWIN(FEI製) |
加速電圧 | : | 200kV |
電子銃 | : | FEG |
分解能 | : | 格子像0.10nm 粒子像0.24nm |
倍率 | : | 25~1,100,000倍 |
STEM装置 FP5300(FEI製)
検出器 | : | 明視野・暗視野・HAADF、分解能0.20nm プローブ電流0.5na@1nm |
FEI製: Tecnai F20 S-TWIN
EDS XFlash 6T|30(BRUKER製)
30mm²SDD(液体窒素レス・シリコンドリフト検出器)
エネルギー分解能:126eV at Mn Kα,51 eV at C Kα and 60 eV at F Kα available
エネルギーフィルター GIF2001(GATAN製)
元素マッピング1024 x 1024ピクセル、分析範囲Li~U、エネルギー分解能2eV
装置仕様(本体)
型式 | : | JEOL JEM-4000FX(日本電子製) |
加速電圧 | : | 400kV |
電子銃 | : | LaB6 |
分解能 | : | 格子像0.14nm 粒子像0.26nm |
倍率 | : | 60~800,000倍 |
日本電子製:JEM-4000FX
事例
半導体断面TEM観察
ゲートピンホールの断面TEM解析事例である。
エミッション顕微鏡にてCMOSデバイスのリーク箇所を検出した。(図1)
FIB法で発光箇所の断面試料を作製し、TEMで観察すると、ゲートとシリコン基板が導通している部分が発見された。(図2赤矢印)
拡大して観察すると、ゲート絶縁膜中に10nm以下のピンホールがあり、そこをシリコンの格子縞が貫通していることが判明した。(図3)
不良部位の元素分析
半導体デバイス配線不良部の断面TEM観察事例である。(図1)
不良部のEELS元素マッピングにより、配線層の下に酸化アルミの異物があることが判明した。(図2)