断面観察を実施したアルミスポット溶接部について硬度測定を行い、ビッカース硬度、ヤング率、弾力割合からどのような傾向があるのか調査しました。
アルミスポット溶接部の観察事例 - 光学顕微鏡像、X線画像
X線透視観察より 溶接部の内部にボイドを確認。断面観察から中央のボイドはブローホールであることが判明しました。



アルミスポット溶接部 断面の硬度測定
ブローホールを中心に①~⑫で硬度測定を実施。ビッカース硬度、ヤング率、弾力割合からどのような傾向があるのか調査しました。

結果、ブローホール付近は硬いが剛性が低く変形しやすい状態でした。またブローホールから少し離れた箇所(➃⑧)辺りでは剛性が高く、若干、脆い状態になっていることが分かりました。
ブローホール付近は硬く弾力性があり、ブローホールから遠ざかるほど軟らかく弾力性が減少する傾向にあるようです。





