接着剤の耐湿熱試験

身近なものから工業製品まで様々な場面で使用される接着剤は、水分や熱の影響によりダメージを受け、接着力に影響が生じます。接着剤の湿熱試験に伴う接着強度がどのように変化するか調べてみました。

湿熱環境下保持後の接着強度

恒温恒湿試験機内に2種類の接着剤試験片を荷重が掛からないよう静置し、500h後に取出し、

引張せん断接着強度を測定しました。

湿熱環境下に500h置いたサンプルの接着強度(破断応力)は大幅に低下が見られました。また、引張試験の応力-ひずみ曲線から、低下率に差はあるものの、接着剤A、B共に弾性率の低下が見られました。高温高湿の環境下で、接着剤の膨潤により、接着強度が低下したものと推測されます。

アイテスでは接着剤に限らず様々な材料について、環境試験(耐湿熱、冷熱衝撃、HAST試験等)、強度試験(引張試験、硬さ試験等)の実施が可能です。また、劣化メカニズム解明のための化学分析(FT-IR、GCMS等)も対応可能です。お気軽にご相談ください。

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