カプセル剤粉体のX線CT分析とEDX分析 医薬品として使用される化学物質は、作用や効果、服用のしやすさを調整するため、錠剤やカプセル剤などの形態として市販されることがあります。内部に充填されている物質については、充填状態の分析や粉体の組成等の分析が行われます。今回は、カプセルの内部状態を3次元的に可視化した事例、及び粉体のEDX分析により、元素情報のデータを取得した事例を紹介します。 X線CT分析 カプセル剤のX線透過観察の写真を図2、図3に示します。カプセル内部にわずかな空気の隙間が存在している様子がうかがえます。また、粒度も均一ではなく、一部大きな粒子が含まれていることも視覚的に把握することができます。 SEM-EDX分析 SEM-EDX分析で、内部に含まれる任意の粒子について、元素分析を行いました。15kVの加速電圧では、炭素C、酸素Oの他、カルシウムCa、塩素Cl、鉄Fe、リンP、ナトリウムNaが検出されました。図には示しておりませんが、5kVの加速電圧では、窒素Nの存在も確認されております。 その他の分析について 医薬品に使用される粉体の粒度分布測定や構成する有機物質の組成分析(GCMSやLCMS)も実施可能です。また、不純物や異物の分析にも対応しております。 お問い合わせはこちらから 株式会社アイテス 品質技術部 TEL:077-599-5020 メールでのお問い合わせはこちらから