ナイロン6.10の構造解析

ナイロンは世界で最初に開発された合成繊維です。しなやかさを備え、絹に近い感触を持ち、その一方で、「鋼鉄より強く、クモの糸より細い」という天然繊維にない高い強度や耐久性を持ちます。
その特徴を弊社のFT-IR、熱分解GC-MSを使用して分子レベルで解き明かしていきます。

ナイロン6.10 界面重合反応機構

ナイロン6.10

FT-IRによる解析

FT-IR

FT-IRは分子中の官能基を分析する手法である。

スペクトルから、ナイロンを特徴とする官能基として、アミド結合のピークを検出した。

熱分解GC-MSによる解析

熱分解570℃

GC-MS

GCMSは分子の詳細な構造を分析する手法である。

熱分解GCMSによって、ナイロン6.10に特徴的な熱分解生成物として、モノマーユニット部の熱分解物(①、②、③)や、その環化物(④)の構造が明らかとなった。

アミド結合によるナイロン同士の水素結合や、側鎖に立体障害を起こす部分がないことにより、分子間力が増すと推定される。延伸しながら巻き取ることで、ポリマーの配向がそろい、さらに分子間力が増すと考えられる。

アイテスでは、ポリマーの特徴を分子レベルで解き明かします。

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