ポリカーボネートは耐衝撃性や耐候性、透明度に優れた材料であることから、工業材料から日常品まで幅広く使用されています。しかし優れた性質を持つポリマーであっても、使用環境や経時変化により化学変化、いわゆる劣化が生じます。ここではUV照射及び恒温恒湿試験を行ったポリカーボネート材料の劣化解析例を紹介します。
ポリカーボネートの反応熱分解GC-MS分析
TMAH 試薬を使った反応熱分解GC-MS分析では、試料中のエステル結合の加水分解・メチル誘導体化が起こります。
新品、UV照射後、恒温恒湿試験後のポリカーボネートサンプルをそれぞれ反応熱分解GC-MSにて分析を行いました。
UV照射
恒温恒湿試験
UV照射後と恒温恒湿試験後のポリカーボネートの反応熱分解生成物では新品とは異なるピークが検出され、それぞれ異なる劣化機構を持つことが示唆されました。
このように同じポリマーの劣化であっても、分解生成物の違いからポリマーにかかった負荷や劣化機構について考察いたします。材料評価や不具合品の解析など、お気軽にお問い合わせください。





