ポリエチレン樹脂は、汎用性プラスチックで身近に存在し多くの用途で使用されています。柔らかいタイプや硬いタイプなど用途に応じて反応プロセス（合成/重合）が違います。合成/重合の違いで低密度ポリエチレン（LDPE）高密度ポリエチレン（HDPE）に分かれますが、FT-IRにてその微妙なスペクトルの差を解析しました。
ポリエチレンの重合プロセス
エチレン（モノマー）を過酷な条件（高温高圧下）で重合反応させると、バックバイトと言われる副反応が起き、枝分かれの多い低密度ポリエチレン（LDPE）が生成されます。一方、穏やかな条件、または金属触媒存在下で重合反応させると枝分かれの少ない高密度ポリエチレン（HDPE）が生成されます。
IR測定結果
スペクトル重ね合わせ、およびスペクトル解析
分析サンプル ポリエチレン成形用原料（ペレット）
LDPEは枝分かれが多いため、その末端基（メチル基CH3）のピークを顕著に検出します。
試験評価分析サービス
分光分析は、FT-IR ラマン UV-VIS（紫外可視光分光） 色差 など複数の手法で分析可能です。
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