弊社の顕微ラマン分光光度計は共焦点光学系が採用されており、顕微鏡のように深さ方向に焦点位置を
変化させることで、多層膜の表面から各層の材料分析が可能です。
ラマン分光法による深さ方向への測定
顕微ラマン分光光度系の共焦点機能を用いてラマンレーザー光の焦点を深さ方向に変化させることができます。
焦点位置を連続的に変化させれば、深さ方向に連続的にスペクトルを取得することが可能です。
ラマン分光装置外観写真
平面方向分解能 1.1μ
深さ方向分解能 約1.0μ
分析事例
液晶パネルに使用されている偏光板は、トリアセチルセルロース層でポリビニルアルコール(PVA)に
ヨウ素を添加した層を挟んだ構造となっています。
顕微ラマン分光光度計にて偏光板を深さ方向に連続して測定したところ、表面から深さ方向に向かってTAC→PVA+I2→TAC→粘着層 と変化する様子が観察できました。