SSDとはどんなものか
まずSSD(ソリッドステートドライブ)とはどんなもの?というところから紹介したいと思います。
SSDとは簡単に言うとHDD(ハードディスクドライブ)に変わる新しいデータを格納する部分になります。
HDDの場合は円盤に磁気で書き込みデータを記憶していましたがSSDではフラッシュメモリの半導体にデータを記憶します。
構造的にはUSBメモリやSDカードなどと同様となります。
SSDのメリットとデメリットは?
・メリット
HDDのようにディスクやモーターやヘッドなどの駆動する構造がないため衝撃に強いです。
HDDよりも圧倒的(約5倍以上)にアクセスが速くなります。
消費電力も少なく省エネになります。
持ち運ぶモバイルノートパソコンでは重要となる重さがHDDに比べると半分くらいになります。
HDDだと回転音やヘッドが動くシーク音が若干しますがSSDでは動作音がありません。FANレスのパソコンにつければ無音パソコンを作る事ができます。
・デメリット
HDDに比べると価格が高くなります。
HDDより最大容量が少なくたくさんのデータを入れたい場合には不向きになります。しかし最近では500GB以上のモデルも多く発売されております。
長期間(数年)電源を入れないとメモリが自然放電をしてデータを消失してしまう可能性があります。バックアップ用として使うのは不向きです。
データの書き換え回数に制限があります。SSDの進化は目まぐるしく通常に使う分にはあまり気にしなくてもよいでしょう。
SSDの種類について
少し前まではSATAやIDEのHDDと同じインターフェイス(接続方法)しかありませんでしたが、近年ではSSD専用のインターフェイスが出てきておりHDD専用に設計されていたものに比べて大幅にスピードアップしています。
IDEインターフェース
IDEのHDDを使っていた世代には少数ですが一部メーカーより販売されておりました。
転送速度はMAX133MB/毎秒となります。
SATAインターフェース
一般的に使われているHDDと同様のサイズになっていますのでHDDからの置き換えが簡単です。
SATAのバージョンは複数ありますが最新のものでも転送速度はMAX600MB/毎秒となります。
IDEに比べると大幅に向上していることがわかります。
mSATA
ノートパソコンで使われていたSSD専用のインターフェイスです。こちらもSATA接続になります。
M.2 (SATAモデル)
形状はPCI-Expressとほぼ同じですが転送方法はSATAのため上記のSSD同様600MB/毎秒となります。
M.2 (PCI-Expressモデル)
形状はM.2のSATAモデルと同様になりますがMAX転送速度が4GB/毎秒となります。
今まで紹介されていただいたSSDに比べ大幅な速度向上が見られます。
最新のSSDを使ってみました
今回はM.2 2280のPCI-Express NVMeモデルの1TBを試してみました。
1TBもあるとOSだけではなくアプリケーションから通常の保管ファイルまで全て保存できそうです。
早速使ってみると非常にOSやソフトの起動が早く、初めてHDDからSSDに換えた時の感動を思い出しました。
数値で比較したところ今までのSATA SSDは実測500MB/毎秒程度でしたがM.2 2280のPCI-Express NVMe SSDだと1800MB/毎秒以上と、実に3倍以上も読込速度が向上していました。
ただし、表面温度は70℃に達していました。最近のSSDは高速化しているため非常に熱くなると聞いています。その為ヒートシンクが取り付けられた製品などもあります。
デスクトップパソコンにファンを追加することで温度の上昇は回避できましたが、ノートパソコンに使用される場合は低発熱のものを探す必要がありそうです。
SSDを使用するにあたり大事なポイントのおさらい
SSDはパソコンをより一層快適に動作させるためには非常に効果的なアイテムです。性能を十分に発揮するために以下の選択ポイントを押さえておきましょう!
・本体の対応するSSDを確認する。
パソコンはどのSSDが搭載できるのかしっかり確認しましょう!
特にM.2タイプを購入する際はSATAモデル対応なのか、PCI-Expressモデル対応なのかよく確認しましょう。
・PCI-Expressモデルを買う際には放熱対策も必要になるSSDも出てきそうです。
・NANDフラッシュの種類の紹介は割愛しましたが、一般的に耐久性が高いものはSLC→MLC→TLC→QLCの順です。
価格もSLCが一番高く、QLCが一番安いのが一般的です。
・同じM.2のSSDでもメーカーや型番によって転送速度は倍以上違う場合があるので仕様はよく確認しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!