薬液処理による金属組織観察

金属試料の薬品処理を行う事で金属組織を明瞭に観察する事ができます。組織を観察する事で試料の状態や熱、応力などの印加履歴などが確認出来る事があり、組織形状から製品の出来具合や不具合調査の手がかりが得られます。

アルミニウム板のマクロ組織

アルミニウム版

薬品処理により結晶粒を顕在化する事で比較的広範囲の結晶形状の確認を行う事ができます。肥大化や微細化した組織はその部分に熱や応力が加わった痕跡である場合などがあります。

銅端子のロウ付部

銅端子

薬品処理により母材やロウ材の組織が明瞭に見られます。ロウ材中に一見では大きな化合物(丸枠部)に見えた箇所も薬品処理を行う事で母材と同じ組織である事が判明し、母材の欠片である事が分かります。

真鍮ネジ 

真鍮ネジ 

薬品処理により組織の微細化部分が顕在化。ネジの頭やネジ切り部の組織が微細化しているのは、製造工程のプレス加工によるものと推測されます。組織を確認する事で応力の状態が分かり、加工工程での不具合発見の手がかりになる事もあります。

SUS棒の溶接部

SUS棒

SUS棒の芯線に細線を超音波接合されていると推測される部材。薬品処理を行う事で超音波により微細化された組織が明瞭に確認でき、超音波接合の印加領域が確認できます。

その他、断面観察や各種分析サービスもございます。一度、下記HPまでお越しください。

お問い合わせはこちらから
株式会社アイテス 品質技術部
TEL:077-599-5020