アルミスポット溶接部の内部を非破壊検査で観察。
その結果から観察箇所を選定し、機械研磨による断面観察を実施した。
アルミスポット溶接部の観察事例 – X線透視による内部観察
非破壊検査・X線透視観察を実施 → 溶接部の内部にボイドが観察された。
アルミ製の測定用治具
溶接部 (光学顕微鏡像)
溶接部 (X線透視像)
アルミスポット溶接部の観察事例 – X線CTによる内部観察
非破壊検査・X線CT観察を実施
→ ボイドは、溶接中央部付近 (2枚のアルミ板の間) に位置していることを確認した。
アルミスポット溶接部の観察事例 – 光学顕微鏡・卓上SEMによる断面観察
断面作製後に内部状態を観察 → 上記の『ボイド大』は中央のブローホールであった。
機械研磨には、広い範囲の観察が可能というメリットがあるが、アルミなどの軟らかい金属は、結晶や界面等に研磨ダレが起きやすというデメリットもある。今回は、機械研磨と薬液エッチング処理を組み合せることで、溶接部の状態をより鮮明に観察することが出来た。
エッチング前
エッチング後
溶接部の拡大像
光学顕微鏡
SEM (反射電子)