ダイヤモンドの品質は4C(カット、カラー、カラット、クラリティ)で決まります。
クラリティとは、インクルージョン(内包物)やキズの程度を表すそうです。
気になるクラリティをマイクロスコープで覗いてみました。
まずは目視で
キラキラの宝石は、誰しもつい見つめてしまいますよね。見つめるといっても、目視では黄緑色っぽいなとしか見えないこのダイヤ。ソーティング(簡易な鑑定書)では、カラーはLight Yellowish Greenなんだそう。
気になるクラリティは SI-1。10倍に拡大してみたときに容易にインクルージョンを見つけることができるレベルとのこと。さすがに目視では見えません。
マイクロスコープで覗いてみよう
一見きれいに見えるモノでも、拡大すると内包物があったり割れがあったりします。
マイクロスコープでは目視で確認できない微小な欠陥を観察することができます。
*マイクロスコープの観察例であり、ダイヤモンドの品質鑑定は行っておりません。
ダイヤモンド構造
ダイヤモンドは炭素(C)からできており、元素的には炭と同じ物質です。宝飾品等のダイヤはダイヤモンド構造と呼ばれる規則的な結晶構造を取っており、炭は結晶構造が無秩序なアモルファス構造となります。同じ炭素からなる物質も構造が異なると別物のようですね。
ダイヤモンド構造からなる物質は炭素の他にもシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)などがあります。シリコンは半導体として身近なところで様々な電子部品に使われています。マイクロスコープでは半導体電子部品やシリコンチップなどの検査、観察も行っています。
マイクロスコープ
Keyence VHX-5000
レンズ:VH-Z50L/VH-Z00R
半導体パッケージ部品
シリコン半導体チップ