Vol.008 ナノテスシンポジウムに参加してきました ~半導体材料へのラマン分析の応用~

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                 週間分析馬鹿(re)   Vol.008

  分析一筋十三年。分析ヲタクがお送りする、業務中の分析あるあるや面白い装置の紹介等
  描くコーナーです。気軽にしかし、妙なところで役に立つ内容をお送りします。
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      ナノテスシンポジウムに参加してきました ~半導体材料へのラマン分析の応用~

こんにちは、分析ヲタクです。

11月9-10日に大阪の千里中央で開催されました「ナノテスシンポジウム」に参加してきました。
ナノテスシンポジウム(旧名称LSIテスティング学会)は、ナノスケールの構造を持った材料・デバイスの
テスティング技術の発展と普及に寄与することを目的としている学会です。ターゲットが半導体関連の材料中心で
電気的な評価と電子顕微鏡技術のものが大多数を占めていました。

バックグラウンドが化学の分析ヲタクにとっては完全に分野違いで、初めて学会に参加した学生時代のときのことを
思い出しました。「うわーどっからとっついたらいいんだろ??」という感覚です。
気後れする感覚を抑えつつ、半導体材料のラマンの応力測定を宣伝しに行きました(←コレが今回のお仕事)。

現地に到着すると先にナイスミドルかつイケメン営業マンの田中さんが先に到着しており、せっせとポスターやら
展示物の展示をしておりました。田中さん、顔出しは勘弁してくれとのことでしたの準備中の後ろ姿をパシャリと頂きました。
うーん、後ろ姿でも品がありますねー。うらやましい。。。

分析ヲタクもお手伝いをし、30分ぐらいで準備完了。
お客さんを受け入れる準備が整いました。
全体のレイアウトはこんな感じです。

左側に電気特性のポスター、右側にラマンのポスターを貼りました。
テーブル中央にアイテスの基幹技術である研磨サンプルを並べてあります。

研磨部隊が作った展示物ですが、美しい。。。
中身の断面はもちろんですが、この立方体の角出し90度と面取りされているのが素晴らしい。
分析ヲタクの研磨技術は研磨部隊の足元にも及びません。
(なので研磨が必要な依頼のときには研磨部隊にお願いしています。いつもありがとうございます)

さて、今回分析ヲタクがご紹介したポスター、顕微ラマンを使った応力ネタです。

半導体業界でアツい材料であるGaNを断面方向から応力をみてみよう、というのが趣旨でございます。
偏光顕微ラマンを用いて応力の方向解析をしているのが今回の最大の見せ所です。

二日間に渡ったポスター展示で、色々なお客様がご来訪してくださいました。
誠にありがとうございました。
その中で分析ヲタクがびっくりしたのは
「週刊分析馬鹿のブログをみて、ラマンの話を聞きにきました」
というお客様がいらっしゃったことです。これには本当に驚きました。
こんなマニアックなブログを読んでくださり、かつ来訪を頂けるなんと思いもよらなかったです。
本当にありがとうございました。
昨年まではメルマガの記事を書き、読者の皆様とメールでの繋がりを感じました。
今回はブロクの記事を通して直接お客様から反応を頂けて、分析という仕事にやりがいを感じました。
今後もお役にたつ(?)マニアックな記事を書いていこうと思った分析ヲタクでした。
それでは、また来週~。