蛍光を発する物質の種類や分子構造は多種多様であり、それゆえ、有機EL、LED、半導体、太陽電池、バイオなど幅広い分野で使用されます。これらの材料の励起波長と蛍光波長を把握することは製品特性向上の上で必須であり、またその強度(定量)から発光効率と量子効率特性調査の一助にもなります。
装置原理、および発光原理
キセノンランプなどの光源を使用し発した光を分光したのち対象サンプルに照射、再度分光し励起波長、蛍光波長を検出します(イメージ図1.)。基底状態にある電子が光源の光波長エネルギーを得て励起状態となり、エネルギーを損失しながら基底状態に戻る過程で放出する波長エネルギーが蛍光発光として発現します(イメージ図2.)。この原理は、フロンティア軌道論(HOMO/LUMO)と関連し、吸収・放出エネルギーとΔEHLはほぼ等しいと考えられます。
基底状態・励起状態は分子軌道に電子(●)が詰まったものと表現する。
光の吸収・放出エネルギー≒HOMO-LOMOギャップ(ΔEHL)
測定評価事例
蛍光テープ(写真1.)の黄色テープの測定結果を示します。励起、および蛍光が2波長で起こっていることが分かります(グラフ1.2.)。
グラフ1.
<分子構造視点でのデータ解析>
黄色蛍光剤の分子構造一例を構造式1.に示します。
ベンゼン環単体では、300nm以下に励起波長を持ちますが結合する極性基/官能基の種類により長波長側にシフトします。また、ニトロソ環の結合によりπ電子、および酸素由来の非共有電子対との共役により、さらに長波長を吸収し励起します。
対象分野とその他サービスとのコラボレーション
希土類元素、半導体、量子ドット、太陽電池、顔料・光沢剤、蛍光物質、蛍光タンパク質などターゲット分野、素材は多数です。分子構造を明確にすることで、励起スペクトル、蛍光スペクトルの理論原理につながります。
弊社対応装置のGC-MS、FT-IR、NMR、XPS、EPMA、EDX等で分子構造を解明いたします。





