イオンクロマトグラフによるイオン分析

イオンクロマトグラフィー(以下、ICと表記) は、水溶液中のイオン成分を分析するために用いられる手法です。 特に、アルカリ、アルカリ土類金属イオンやNH4+、ハロゲン化物イオンの分析に有効です。今回は、市販のスポーツドリンクを分析した例を紹介します。

カチオン分析

図1 イオンクロマトグラム(カチオン)

スポーツドリンク中イオン濃度(製品中)

図1に市販品 (100倍希釈液) を IC で分析した結果を示します。カチオン成分は、Na+、K+の他、微量のMg2+、Ca2+が含まれており、カチオン量は製品によって異なることが伺えます。

アニオン分析

図2 A社製品 イオンクロマトグラム(アニオン)

図2にA社製品のアニオン成分をICで分析したチャートを示します。5.8minに出現するピークは、塩化物イオン Cl-のピークであり、定量したところ、Cl-イオン量は366 mg/Lであることが示されました(B社製では、557 mg/L)。15min付近に出現しているピークは同定に至っていませんが、製品に添加されている有機酸であると推測されます。

その他のイオンクロマトグラフィーの活用事例

図3 アニオン標準液イオンクロマトグラム

図3に示すように、ハロゲン化物イオンの他、硫酸イオン SO42-やリン酸イオンPO43-の定量分析を行うことができ、電子基板の清浄度試験(IPC-TM 650 2.3.28B)のアニオン分析にも、ICを使用することが可能です。また、カルボン酸などの一部の有機酸の分析も可能です。 その他、ICP-OES、ICP-MSによる重金属元素の分析も行っております。
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